報告:どりあんさん

週間リテラシーで沖縄特集
知らなかったことも多くて みんなに知らせたいと思いました

「週刊リテラシー」TOKYO MX(9チャンネル) 毎週土曜日 17:00~18:00

6月25日「沖縄基地問題」
ゲスト・沖縄国際大学教授 元琉球新報論説委員長 前泊博盛さん

国土面積の0.6%の沖縄に、在日米軍専用施設の74%が集中。
米軍関係者による凶悪犯罪だけでも、復帰後は毎年140件。
統治下では、1000~2000件ともいわれている。

・アメリカと中国どちらをとる?という考えは間違い
 どちらもとらなければ経済はうまくいかない
・日本の安全は「憲法9条で守られている」「日米同盟で守れている」
 どちらもあるから平和である
・基地の問題も「日本政府の立場」「沖縄の立場」だけで議論しているが
 米軍基地の軍人も人である。命をかけている兵士の意見も入れるべき。

◆「集団安全保障」(国連)世界で平和を守ろう

◆「日米地位協定」
・28条しかない。
 1週間おきに日米合同委員会が開かれているが、議事録は開示されていないので、密約が何千もある。
 総理も中身はわからないのでは。
 複雑すぎて「日米地位協定」は変えられない。
・今まで変えようと試みた政治家は、
 鳩山一郎(「日ソ共同宣言」でアメリカと対等になろうとした)
 鳩山由紀夫(沖縄基地の見直し:官僚からたたかれて潰された)
 石原慎太郎(「ノーといえる日本」でたたかれた
       都知事の時に横田基地の上空を飛行できるようにさせた)
・「地位協定」を変えない方が官僚は楽。
 変えようとする政治家が出てくると記者クラブにリークして、足を引っ張る。

◆「元アメリカ国務副長官 リチャード・アーミテージ氏インタビュー」
・辺野古基地移設について
 日本政府が普天間の代替施設を見つけることを祈っています。
 今のところ辺野古以外の道はないと思います。
 複雑な現状があるのはわかりますが、政治的にも難しいですけれど、
 選挙を含めて日本で決めるのがいいと思います。

◆「辺野古移設問題」元は「普天間返還問題」
・1993年に朝鮮有事があったため、普天間基地の代わりを探そうとアメリカが動く。
・嘉手納基地の横に移そうとしたが、事件が起こり、普天間の返還要求が出たので
 それを利用して、日本側に費用を出させて嘉手納統合案を出す。
・嘉手納党合案には、米空軍が反対。海兵隊とは一緒にできない。
・最後に辺野古案が残った。
・森本元防衛大臣
 「沖縄に基地を地域的に置く必要はないけれど、政治的に必要。本土の反対運動が大きい。」

 ◆「普天間基地は世界一危険」?
・復帰後43年間で沖縄米軍基地で起こった事故 676件
 普天間飛行場で起こった事故        15件
 嘉手納飛行場で起こった事故         462件

・何故、「普天間が世界一危険」となったか?
 ラムズフェルト国防長官が普天間基地の上空を通ったときに「世界一危ない」と言ったから。
 日本政府はそのままうのみにしている。
・普天間は海兵隊。嘉手納基地は空軍なので、手が出せない。
・「普天間返還」と言って、嘉手納を守ってきたのではないか?

◆「数字で見る沖縄」
・国から年間3000億円の沖縄振興費があるが、国から沖縄への補助金は全国14位
・県民の平均年収は355万6400円で 全国47位
・基地返還後の経済効果(北谷町・北前・那覇新都心・小禄金城)
 直接経済効果 89億円→2458億円
 雇用     327人→2万3564人
 税収     8億円→298億円

・子育て世帯数 全国1位

◆「アメリカは嘉手納から南は基地を返してもいいと言っている」
・日本政府の準備ができていない。

◆「思いやり予算」
・アメリカと同盟を結んでいる独・伊・韓などは米軍人一人当たり200~400万円くらい。
 日本は1200万円出している。世界中の米軍の費用の半分くらいを日本が出している。