報告:スーパーポテ子さん

◇主催の学園長のお話
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毎日こどもが楽しく安心して過ごせるようにしているが、
卒園しても、こどもたちにはつらい思い、悲しい思いをしてほしくない。

自分の親世代は悲しく苦しい戦争体験をして「二度と戦争はしない」と誓った。
私たちはその平和憲法のもとで自由に安心して育ってきた。
それをこどもたちに引き継ぎたい。

最近は多数決で性急に決めることが多いが、
小さな意見を反映できる民主主義をなくさないために、上尾市の投票率を上げたい。

「みんなちがってみんないい」は、憲法からきているが、教育にもつながると思う。 

◇竪十萌子弁護士の講演
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日本国憲法の理念は国民主権。
そこから導かれるのが「みんなちがってみんないい」
対人関係でいらついたら「みんな…」と心の中で3回となえるといい。
この考え方は、大人の社会にこそ根付かせたい。
「KY(空気読めない)」は、ひどい言葉。
みんなと違うといじめられるなんておかしい。

こどもを産んだ人はその時「かけがえのない子」と思ったはず。
それが憲法の精神。

憲法は国の顔。
憲法は、何より先に知ってほしい。小学校で教えてほしい。
学んだ上で、ここはおかしいという議論をすればいい。
9条はおそらく元は「やられてもやり返さない」という突き抜けた理念。
世界情勢が変わってきているから、議論は大いにしていいし、ずっと続けてほしい。
やり返せないからダメな憲法という結論で終わらせてほしくない。

国の「人、時間、お金」には限りがある。
お金を何に使うか、何をあきらめるか、考えることが大事。
軍事費を増やせば他が削られる。
もしそれで貧困が増えれば、テロや戦争の原因になるかもしれない。

国のため戦う人って誰?自衛隊員でなければ戦わなくて済む?
いいえ!安保法では、「やられたらやり返すのは自分たちとこどもたち」という覚悟がいる。
それがいやなら、違う道を考えなければ。

こどもを思う人にこそ政治を考えてほしい。
政治にかかわることがこどもを守ることになる。
「政治には無関心でいられても、無関係ではいられない」 

◇感想
保育園関係主催なので、もっと若いお母さんが多いと思っていたのですが…
せっかくの竪さんの素晴らしいお話、もっと多くの方に聞いてほしかった!
でも、こういう機会を設けるだけでも意義があると思います。
しっかりした理念をお持ちの学園長さんのもとで育つこどもたちとその保護者の方々は、
幸せだと感じました。