報告:スーパーポテ子さん

4/27(水)議員と市民の院内ヒヤリング集会 「もんじゅ」廃炉 決断の時 第2弾
―核燃料サイクル政策の中止をー
主催 脱原発政策実現全国ネットワーク
協力 超党派国会議員連盟「原発ゼロの会」

第一回(2月17日)の後、文部科学省と経済産業省あてに質問を出し、
その答えを聞いて、パネラーが意見を述べるという流れ
 
Q 平成27年11月、原子力規制委員会から出された、文部科学大臣への勧告について
  勧告の内容の一部…
  「安全に動かす能力がないなら、もんじゅの在り方を抜本的に見直すこと」
  (廃炉も考えなさいということ)
  「その能力を有する者を代わりに特定しなさい。ただし看板の掛け替えはだめ」
A  新法人でもんじゅは存続させる方針。
 その中には元職員が引き継ぐ部門はあるが、看板の掛け替えではない。
 続けても、リスクは減らせる。もんじゅは改善途中だ
 
Q  現実に膨大な税金をつぎ込み、何の効果ももたらしていないことに対して、
  国民への謝罪や公聴会はないのか
A  公聴会は検討していない
 
Q  経産省へ、もんじゅが最近目的としている「減容」について
A  資源の少ない日本では必要なこと。国民の理解を得つつ続けたい


減容とは、放射性廃棄物の量を減らし、半減期の長い元素に中性子をあてて半減期を短くすることだが、もんじゅでは元素を選んで中性子をあてることも、あてた後どういう元素を作りだすのかも制御できない。もっと長い未知の元素が生まれる恐れもある。
まるで中世の錬金術師のようなあり得ない話だが、ナトリウム火災、燃料棒落下、機器点検漏れで20年停止しているのは現実である。


Q 政策上の観点から再処理を選択するというが、政策上の観点とは何か
A 核燃料サイクルのメリットである…(コストや安全よりも優先するの?)

Q プルサーマルはすでに破たんしているのでは
A 六ヶ所村ができれば現実化する。今後新しい技術ができるかもしれないし…(会場中失笑)

Q  海外のプルトニウムの管理、処理にかかる費用について調査、分析したことはあるか
A  民間の契約だから、国としては知らない

Q  イギリスが預かっているプルトニウムを処理してもいいと言っているが
A  知らない

Q  アメリカが、日本が余剰プルトニウムを持つことに懸念を伝えたことを承知しているか
A  承知していない

Q  2014年の核セキュリティーサミットで、安倍総理はオバマ大統領とともに
 プルトニウムを減らしていこうという宣言をしているが
A  知らない…(呆れたパネラーから、あんたタヌキだよの声あり)


30人程度の会議室にはパネラー、国会議員、参加者、マスコミ
(NHKもいたけど、ちゃんと報道してくれるのかな)合わせて60人ほどが詰め込まれ、
椅子も資料も足りなくなるほど。
かたや文科省と経産省は、一回目は複数参加だったのに、今回は各一人だけ。
上から余計なことは言うなと口止めされたようで、答えにならない答えを繰り返すのみ。
時間も1時間20分と短く、みんな消化不良のようだった。

しかし、地道に熱心に活動を続けている方がいること、
今まで漠然と、危険だから廃炉にしてほしいと思っていたもんじゅについて勉強できたこと、
この集会に参加できてよかったと思う。
チャコさん、誘ってくださってありがとうございました!

最後に福島みずほ議員のひとこと
「使用済み燃料を増やしたくないなら原発再稼働しなきゃいいじゃない」
ごもっとも!


 0427genpatsu