報告:びえほさん

1月27日(月)、OLDs@大宮が大宮駅西口デッキで宣伝活動を行いました。
参加者は浦和スタンディングから寅さん、OLDsからびえほの二人でした。

天気予報では雪。
ということで今回は服装も登山用アイティムで固めましたが、結局雪は降りませんでした。

本日の成果は署名ゼロ、チラシ15部と低調でした。
チラシを受け取ってくれたのはいつも同様、ほとんどが60歳以上と思われる年配の方々でした。ただその中でスーツ姿の若い男性が2人、おしゃれな格好の若い女性が1人チラシを受け取ってくれたのはうれしかったです。

トークは5件。でも内容の濃さに違いがありました。

(1) 中学2年生の女子二人組
(2) 自称「クソ・ニート」の18歳の若者
(3) 常連の反中嫌韓の年配女性
(4) 病気に苦しんでいる年配の女性
(5) おしゃれな若い女性

充実していたのは (1) と (2) でした。

(1) 中学2年生の女子二人組
01

活動開始後しばらくして寅さんが2人の中学生をつかまえました。でも何かの拍子で、隠し持っていた鳩の餌を大量にデッキこぼしてしまいました。あっという間に何羽もの鳩が集まってきて狂喜して餌を漁ります。

「こぼしちゃったんだけど、こちらが大事なので」と言いながら寅さんが2人をひっぱってきました。

女の子たちは、「変なのにつかまっちゃたあ、どうやって逃げだそうか」といった雰囲気満載。

「決然としていましてね、9条は変えた方がいい、と。このスカッとした感じが素晴らしいんでですね」といいながら寅さんはフェイドアウトしていきます。

確認しました。

「9条を変えた方がいいと思っていらっしゃる?」

はっきりした返事はありません。ちっともスカッとしてない。表情もずっと薄笑いというかニヤニヤ笑い。

「9条って知らない?」

反応がありません。

ようやく

「分からない」

との返事。

ということで、憲法9条のプラカードの出番です。

「憲法は分かるよね? 憲法って知ってる? 憲法って知らないか」

ということでまず憲法について簡単に。

「国の最高の決まりでね、たとえば第1条からは天皇について書いてあるわけ。

「あああ」「ふーん」といった反応。

「それで9番目が9条。そこに何が書いてあるかっていうと」と言いながら、赤字にしてある9条第2項を読み上げます。

「日本はもう戦争をしませんよって宣言しちゃったの。軍隊持ちませんよ、って宣言しちゃったの。それが日本の憲法なんだよね」

2人の表情が少し変わってきました。それまではお互いの顔を見ながらにやにやしていたのですが、にやにやがだんだん出なくなりました。

話を改憲へと進めました。

「その憲法を今変えようっていう動きがあるんだよね。知ってる? 誰が変えようとしているか?」

自信なさげに、「安倍さん」

「そうなのよ。安倍さん」

正解したら、よくやったとほめてあげます。

「どういう風に変えようとしているか知ってる?。知らないか。この後にね、『ただし自衛隊は例外です』といって自衛隊の名前を書き込もうとしているの。そしてこれは現状をそのまま書いただけですよ、何も大きく変わりませんよ、って説明しているわけ」

「だけど、本当はすごい大きな変化なわけ」

そこで、安保法の説明です。(省略)

「安倍さんが憲法に書き込もうとしているのは、海外に出て行ってアメリカと一緒に戦争をする自衛隊なの。そういう自衛隊を憲法で認めることになっちゃう。これまでとぜんぜん変わっちゃうわけ」

二人の表情からはにやにや笑いは消えていました。さっきまでと比べてずっと引き締まった顔になっています。「はい、はい」とお返事もはっきりしてきました。先ほどとは一変しています。

立ち去る様子もないので、

「もう終わりだよ」とのメッセージを込めて、

「ありがとう、話を聞いてくれて」と言うと、

「すごい勉強になりました」といううれしい返事。

「今日の Facebook にあなた方が登場するからね。もちろん顔とか名前は出さないよ。中学2年生の女の子2人がとても熱心に話を聞いてくれました。うれしかったです、ってな感じの記事が載っかるから」

「うああ」と盛り上がり、「ありがとう」とお別れです。



(2) 自称「クソ・ニート」の18歳の若者

寅さんのかけ声に若い男性が反応しました。
立ち去ろうとしながらも寅さんの方を何度も振り返っています。

「寅さん、何か気に障ること言ったんじゃないかな」とちょっと心配になりました。

青年は数十メートル行ったところで立ち止まり、まっすぐ寅さんのいる方向に向かって引き返していきます。

「殴られなけりゃいいけどな」

余計な心配だったようです。若者はシールを右手の人差し指にはったまま、寅さんに連れられてこちらにやってきました。
02

「立ち止まってくださったんですけど、9条ってなあにとおっしゃるんでですね、9条をチョイチョイチョイと」言いながら寅さんは若者の身柄をこちらに引き渡しました。

髪を栗色に染めて遊び人風だけど、優しそう。

「9条って、何だか知らないの?」

「知らないです」

「じゃあ、憲法9条、って言ったら?」

「分かんないす」

ということで、先ほどの女子中学生の時と同じようにまずは憲法9条の説明です。

「13秒で語ってくれるからって」と若者。

「13秒で語ってやるよ」と、私は9条のプラカードを指さしながら読み上げます。

「あ、戦争のやつ?」と途中で気がついたみたいです。

「そうそうそう。軍隊持たない、戦争もしない」

「ああ」と納得した様子。

「それでこの憲法を変えたいという人がいるわけ。誰?」

「安倍」

「そう、安倍」

「大嫌いなんだよ」

頼もしい。

以下、安倍改憲案、安保関連法といつもの説明ですので省略します。

印象的だったのは、説明の合間に彼が言った言葉。

「でも、俺は、戦争はいやや」

チラシを渡しながら言いました。「捨てる前にちょっと読んでくれると」

「ええ、読みます」

「ありがとう、話を聞いてくれて」と言って別れました。
この後、彼は寅さんのところに戻ってシールを貼ったのではなかったかな。

しばらくして気がつきました。あ、いけない。歳を聞いていない。

追いかけてたずねました。「ねえ、歳聞いていい?

「18です」

「専門学校かなにか?」

「クソ・ニートです」

「がんばってな」心の中でそう呼びかけました。


(3)(4)(5) は簡単にいきます。


(3) 常連の反中嫌韓の年配女性

寅さんのところでたっぷり話し込んだ後、こちらにもやってきました。
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開口一番「こいつ、早く引きずり下ろしましょうよ」

「こいつ」とは言うまでもなくわれらが総理大臣です。

「こいつどんどんお金使っちゃうよ。早くしないと」

その後は、中国批判。中国が狙っている島を数え上げてくれました。


(4) 化学物質過敏症に苦しんでいる年配の女性

「国会前に行きたいだけど、身体が言うことをきかないの」と話しかけてきました。化学物質に過敏な体質らしく、農薬などにも反応して皮膚にぶつぶつができてしまうそうです。
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(5) おしゃれな若い女性

行動時間もあと10分ほどという頃になって、寅さんが若い女性を連れてきました。
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連れの友人は逃げ出してしまったみたいです。

「9条を13秒」との指示が寅さんから。

そんなの簡単です。彼女を9条のプラカードの前まで連れていきました。

「これ13秒で読めるよね、この赤い文字」

赤い文字は9条第2項です。

「平和主義っていうやつだよ」

「はい」

「今、この憲法を変えようっていう動きがあるのは知っている? 誰が?」

「安倍総理」

「そうそうそう。じゃあ、どんな風に?」

「核兵器を持つとか」

ううむ。

それはそうと、友だちが先に行っちゃったのに、彼女は落ち着いています。でもこちらはかえって気になる。

ということで、「これを読んで」とチラシを渡して解放してあげました。

おそらくは、説明を続けても聞いてくれたでしょうね。でもそれはかえって申し訳ない。

とにかくとてもしっかりした素敵な女性でした。



(番外編1)寅さんと中学生(?)

寅さんが中学生(?)の集団をつかまえました。
少年たちは楽しそう。詳しくは寅さんから。
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(番外編2)トラとカラス

先週よりももっともっと親密にお話ししていました。
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