報告:びえほさん

昨日(2019年11月25日)、OLDs@大宮が大宮駅西口デッキで宣伝活動を行いました。
参加者は浦和スタンディングから寅さん、OLDs@大宮からびえほが参加しました。
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天気が心配でしたが、きれいに晴れてくれました。
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とはいえ、下界では先週に引き続いて「波高し」でした。
通るのはお勤めの人が多いのでしょうね。
皆、足早に通り過ぎて行きます。
ということで寅さんが連れてきたお客様はゼロでした。
これはこれまでで初めてのことです。

その一方で、署名は5筆集まりました。
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「もとは自民党だったけど、今はあまりにひどいです」と署名してくれた30代の若者もいました。
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また配布できたチラシはおよそ26部でした。

さて本日のメインイベントはなんと言ってもこの方です。
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メモによると2時39分。長身で、赤いシャツに黒のジャンパー姿、腹にはサラシならぬコルセットを巻き、頭髪を金色に染めた男性が「俺、賛成だもん」と言いながら通り過ぎて行きました。
なんとなく右翼チックな雰囲気。

3時過ぎ。
その同じ男性が再び現れ、「憲法9条さあ、賛成なの?、反対なの?」と言いながら近づいて来ました」

いやあ、今時めずらしいです。自分から近づいて論争をしかけてくる男性(女性は皆無)は4年前の安保関連法の時にはかなりいましたが、最近はまったくと言っていいほどいません。

ということで、15分ほどだったでしょうか。お相手しました。

「憲法9条は検討すべきだと思いますよ」と私。

この答えは意外だったようです。「何で?」と聞き返してきました。

「なぜかっていうと、今のままだと、日本は戦力は持っていない、という話になるわけですよ。9条の建前に立てばね。そうすると、自衛隊員が海外に派遣された場合、彼を保護する法律はないんですよ」

「ないね」

「できないんですよ。今のままだと。そこは何とか工夫しなくてはならないんですよ」

この点はどうやら納得してくれたようです。
「賛成派か反対派か」という「白か黒か」という形での言い合いは避けることができました。

次いで彼氏、「俺、右翼出身なんだけど」と言い出しました。

「ああ、そうですか」と苦笑するしかありません。

「ヨーロッパでは、ドイツも独立しているわけじゃない。その背景は武力なわけじゃない」

要するに、日本も武力をもって完全な独立国家、完全な中立国にしてしまえばいい、という議論のようです。

私 「でも今の日本はアメリカに完全に従属しているわけですよ」

彼 「今の日本は、アメリカが対ロシア、対北朝鮮に対して、自分たちのシーレーンを確保するための出先機関であって、結局アメリカの州で」

私 「州でもないね。もっと低いね」

彼 「日本は武器を作っているわけじゃない。アメリカは核を持ち込んでいるし。日本は軍事力を背景にしていないと世界から独立国として認められていないわけじゃない」

私 「軍事力を持っていないから認められていないというよりも、アメリカべったりだからでしょ」

彼 「それは確かにそう。完全中立国と宣言して、アメリカから切り離して」

私 「そうなんですよ。でもその時、アメリカは絶対邪魔しますからね。スノーデンも言ってます。そうした時に、アメリカは日本のライフラインを切るって。そうしたプログラムが組み込まれているって」

彼 「で、どこの政党に入っているの?」

ということだったので、OLDsの自己紹介チラシを見せて、説明しました。

僕 「とにかくアベに今のままやらせていたらとんでもないことになる、っていう危機感から年寄りが集まってやってるんですよ」

彼 「アベは駄目なの。言っていることとやっていることとが違うから。トランプべったりだしね」

今度はこちらが聞く番です。

私 「あなたもともと右翼だったの?」

彼 「そう、児玉系の日本青年思想研究会。今はやってない。思想右翼」

私 「ちゃんとした右翼はちゃんとして欲しいよね」

彼 「公共の場で、こうやって議論ができるようにね。面と向かって、目を合わせながら。下向いていると説得力ないから。そういう人たちがまだ世の中にいるのかなと思って。ちょっと茶化してやろうかなって」

この後は宗教、政党などについて雑談したのですが、突然、「署名しましょうか」と言って署名してくれました。

「まさか右翼さんに署名してもらえるとは思わなかった。今日のフィエスブックの最大のトピックですよ」

「やめてよ」

「誰かと特定できないようにはしますけど。ありがとうございました」

「がんばって」と激励してくれました。