報告:スーパーポテ子さん

2019-07-19_23h03_35
  
弁護士さんによる被告への反論読み上げ
東電の「防潮堤の設置のみ行えばよかった」(実際にはそれさえ行っていない)という主張に対し、アメリカやドイツがその時すでに行っていた「建物の水密化」「非常用電源の高所設置」という対策を並行して行うべきであった。
また、区域外避難や避難指示が解除された地域からの避難について、「現存被ばく状況」にある地域からの避難なので、強制避難と同等の賠償額であるべき。

「現存被ばく状況」とは!
ICRP(国際放射線防護委員会)が定義したもので、年間被ばく量1から20ミリシーベルトの地域では原則避難しなければならないが、それでも住みたいという人は国に対して申請をし、国が許可して初めて居住できる地域のこと。
国連やユニセフはもっと厳しいが、原発を認め、発電のためなら多少の我慢はしなさいというスタンス(本当は1ミリシーベルトでも危険)のICRPでさえこの数値を出している。
現在「戻ってもいい」という地域も含め、まだ多くの地域が「現存被ばく状況」にあるのに、国は本当の情報を知らせず、ただ「安全だ」というばかり。


裁判は30分ほどで終了。
その後、報告集会と福彩支援の総会が開かれました。
今回、早稲田大学の辻内琢也教授とそのゼミの学生12人が参加してくれました。
辻内先生は、震災支援ネットワーク埼玉の副代表で、震災と原発事故被災者の支援活動と調査研究活動をされています。

学生さんたちの感想
「若い人が少ない」
「初めて裁判を傍聴した。テレビドラマと違う」
「講義と違って生の声が聞けて良かった」
「福島出身だが、福島でも事故は過去のことと思われている。まだ戦っている人がいることを知った」
「国は助けてくれるという当たり前の考えから脱却できた」
「正義が勝つとは限らない、強いものがまかり通っていると感じたが、そんな社会を変えたい」
「これからもたくさん学び、周りにもこのことを広めたい」
「自分でもできることをやって皆さんの力になりたい」

……若い人たちの力強い言葉に、皆さん感動していました。
今回は学生さんたちも傍聴してくれましたが、席は埋まりませんでした。
国や東電、裁判官に訴えるためにも、ぜひ傍聴にいらしてください。

次回  10月9日(水)  14時
次々回 12月25日(水)   14時

また、「公正な判決を求める署名」にたくさんのご協力をいただきありがとうございます。

※さいたま地方裁判所あて
http://fukusaishien.com/archives/549  
2019-07-20_13h25_09

現在8000筆ほど集まったので、あと2000筆集めて1万筆にして提出したいそうです。
引き続きご協力お願いします。