報告:びえほさん

6月24日、OLDs@大宮が大宮駅西口デッキで宣伝活動を行いました。
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参加者は OLDsから一人、また浦和スタンディングから寅さんが応援に来てくれました。
本日の成果は署名が3筆、チラシが14部でした。

気象情報では雨の予報、そして実際午前中は雨が降り続いていたので今日の大宮行動は雨を覚悟していましたが、なんと3時から5時までの行動時間の間は雨が止んでくれました。
一昨日の巣鴨もそうでした。

寅さんも今日はてっきり雨だと予想したようでシールアンケートのセットを持ってきませんでした。
ということで引き留めることができたお客さんの数はいつもより少なかったです。

最初のこの方には寅さんに説明してもらいましょう。
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これまでにも何度か寅さんのお店に立ち寄ってくれたそうです。
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私の方で今日話すことができたのは次の人たちです。

1.中学2年の女の子
2.小学校6年の女の子(二人連れ)
3.20代の専門学校の学生
4.60代(1952年生まれ)の男性
5.小学6年の女の子(リピーター)
6.小学校3年の女の子(リピーター)


1.最初に寅さんが連れてきたのが中学2年の女の子でした。
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「この方、すばらしい方なんですが、『憲法は誰が守るべきだと思いますか』と聞いたら『国民』だとのことなので、そこのところを13秒ぐらいで」

「しまった」と思いました。
このテーマは寅さんがお客様を連れてくるときのほぼ定番の口上になっています。
ということで、先週末にようやく憲法99条をプラカードにしたのですが、「今日は雨だから、まあいいや」と持ってこなかったのです。
そうしたら晴れちゃった。

(因みに、憲法99条にはこうあります。「第99条〔憲法尊重擁護義務〕天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」)

こうした問題は本当なら口頭での説明だけでなく目で見える形で提示した方が印象が強いと思うので遅ればせながらプラカードにしたのですが、持ってこなかった。不覚でした。

ということで、口頭での説明に。

そう、また「説明」しちゃった。
これも反省点といえば反省点です。
知識を与えるだけで対話になっていませんから。

でも同時にしっかりした知識も身につけて欲しい。
ですから「説明」もやはり必要です。
結局「対話」と「説明」のバランスをどうとるか。これからの課題です。

さて話は、そもそもなんで憲法が作られたのか、というところから、アベ9条改憲の問題に。

「こうやってできた憲法を今、この人たちが変えようとしているのよ」
(とアベ、アソウの写真を指さす)

聞いてみた。「憲法9条って知っている? ああ知らないかあ」

女の子が言います。「私バカだから」

「そんなことない。そんなことない。中学生、高校生に聞いてみるとほとんどみんな知らない。だからおじさん、びっくりしたのよ。おじさんが小さいときはしっかりと教えられたから。まだ戦争が終わってまもない頃だったから、こういう戦争をまた起こしちゃいけないよ、って反省が強かったんだよ。」

ということで憲法9条、アベ改憲、さらに新安保関連法について説明しました。

あ、記録によるとこの後、モリカケに始まってこの政権がいかにひどい政権かをプラカードを使って説明しています。
彼女よく辛抱して聞いてくれたなあ。

最後に、「ちょっと難しい」びえほチラシと「誰にも分かる」野木チラシの両方を受け取ってくれました。


その2 小学6年生の女の子(二人連れ)

寅さんが二人の少女をキャッチして連れてきました。
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「しっかりした方でしてね、分からないけどお聞きしたい、と」
「何を?」と私。
「何をお聞きしたいんだっけ。あっ、憲法について」
という掛け合いから始まりました。

そういえば、この二人、先ほど私の横を通り抜けるとき、プラカードのアベ、アソウを指さしていました。少しは関心があるのかも。
聞いてみました。「なんで憲法について知りたいの?」

「何も知らないから答えられないの」

「ああ、そうか。さっき、君たちここ通り過ぎるとき、この写真を指さしていたでしょ。誰だか知ってる?」

「アベ総理」と即答です。

「そう、アベ総理。じゃあ、右側の人は?」

「最近話題になっている」

「そう、最近話題になっている」

「スガ官房長官?」

あ、スガの名前しっています。

「いや、スガ官房長官じゃないね。年金問題でさあ」

「ああ、2,000万円の」

わあ、2,000万円問題も知っている。ただアソウの名前は出てきませんでした。

少し方向を変えてみました。

「で、こーんな人たちに憲法を触らせていいんですか?」というのが僕が言いたいこと」

聞いてみた。「この人たちが何してきたか知ってる?」

「知らない」

「森友、加計って知ってる?」

「知ってる」

「総理大臣と奥さんが自分のお友だちが学校作るというので便宜をはかったんだよ。それがバレると公文書を捨てたり、書き換えちゃった。国会ではウソをついた」

以下、プラカードを使って安倍政権の悪行を簡単におさらいしました。(中略)

「トランプ大統領なんて女性蔑視、黒人差別の発言をしているでしょ。そんな人とアベさんは仲良くしてる」

「やばいよ」

「やばいんだよ。やばいの。そしてそういうおかしなことを報道しようとすると、キャスターとかが辞めさせられているの。そして何か決めるときには強行採決。そんな人たちに憲法を触らせていいんですか、とおじさんは言いたいわけ。なんでか。憲法ってとても大事なものなんだ。じゃあ、憲法って何?」

「それが問題」と指摘されてしまいました。そうだった。

「聖徳太子」

「ああ、17条の憲法ね。でもあれは昔の話。憲法って名前がついているけどちょっと違うんだ(どう違うかは後で復習する)

ということで、憲法がなぜ作られることになったのかについて簡単に説明しました。

「だから、憲法って、権力持った人にとっては煩わしいんだよ」

「悪いことしてるから」

ちゃんと分かっています。

でもその彼女たちも、憲法9条については知りませんでした。
そこで憲法9条について説明しました。

「この人たちはそうした憲法を変えたいのよ」

「それに賛成か、反対なのか」

「私は反対なの。だからみんなに、『反対だ』って訴えているわけ。こんな所に立ってさ。

その3 20代の専門学校の学生

小学校6年の女の子二人との話はまだ終わっていませんでした。

5、6人の若者グループが脇を通り過ぎていきましたが、そのうちの1人がグループを離れてこちらに近づいてきました。。

わたしゃてっきりウヨさんだと思いましたね。
迷彩模様のズボンに編み上げのシューズ、頭髪は左前だけ青色に染めてて、手に持ったこうもり傘の柄は日本刀の握りのデザイン。
ばっさりやられるのかも。「やばいな」と思いました。
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ところがこの若者、思ったよりずっとやさしい声で話しかけてきました。

「支持しないっていうシール貼りたいんですけど」

「何を? ああ、あの人がやってるの。こっちは署名 あ、喜んで。どうぞ署名してください。僕さ、(あなたが)これ(日本刀模様のコウモリ傘)持ってたから、てっきり右翼かと思った」

二人で大笑い。

「で、何書けばいいの?」

「自分の名前と住所」

「住所書いて何になるの?」

「ああ、これはね、ここに出すの」と署名の提出先を見せました。

彼が署名している間、二人の少女はおとなしく待っていてくれました。

「君たちは小学校何年生?

「6年生」

「6年生か。じゃあ、署名はまだ頼むの早いな」

「よく分からない」

「分からないもんね」

若者に向かって尋ねた。「あなたは?}

「ああ、俺、専門学生です」

「ああ、そうなんだ。こうやって署名しますって言ってくれる若い人って本当に珍しいんだよ。

「アベ政権て、若い人のこと全然考えていないんすよ」

「だけど若い人に人気あるんだよ」

「マジすか? なんも考えていない若い人を騙しているだけですよ。本当のこと知ったら絶対支持なんかしないすよ。若者に金使わないですからね、こいつら」

「ほんと、署名してくれて助かる。元気が出る。」

「元気出ます?」

「ここ若い人いっぱい通るでしょ? ほとんど無視だからね。まわりの若い人にも呼びかけてくれると」

「友だちいるんですけどね。みんな、アベ政権むかつくからって」

「時々、若い人たちがさ、原宿なんかでデモしているよ」

「ああ、してますね。がんばってください」

上のやりとりの間、二人の小学6年生はじっと待っていてくれました。

「あなた方にはね」と言って、二人には「誰にも分かる」野木チラシを渡しました。

「これだけもらって帰ります」

「どうも話を聞いてくれてありがとう。ありがとうね」

充実した10分間でした。

その4
小6の二人の女の子が絶ち去ってまもなく、大柄の年配の男性が近づいてきました。

「俺バカだけどさ、しってるんだよ、9条のこと」

そういう彼の両ミニにはイヤホンが。何か聞いているんだろうか、それとも補聴器か? 
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補聴器かなと思ったのは、始終耳に手をやる仕草をするので耳が不自由なのかと思ったから。

「戦争はあかんでよ」

出だしはよかったのですが、どうも言っていることがよく分からない。

ぷーんと匂ってきました。こういう男性が時々います。おそらく定年で仕事をやめて、やることがなくて、昼間から一杯やって、でも話し相手がなくて話しかけてくるのでしょうね。

私の所から離れると、今度は寅さんの所にいって話しかけていました。

その5 その6
さて午後5時の終了間際にやってきたのが、先週も来てくれた小学校6年生の女の子(建築家志望)、そしてこれまた先週来てくれた、寅さんの友だちの女の子。
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途中からおじさんも加わって、まあ、なんていうことのない雑談でここでご紹介するまでもないでしょう。