報告:びえほさん

ご報告が遅れました。昨日(2019年5月27日、午後2時から4時まで)、OLDs@大宮が大宮駅西口デッキで宣伝活動を行いました。

この日も暑かった。人通りもいつもより少なかったと思います。
ただ時々風があったのが救いでした。

前日26日の猛暑の影響がまだ身体に残っていたのか、全体的にかったるい感じでした。
「こういう時は下手に頑張らない方がいいんだ」と、悟ったようなことをもう一人の自分に言いきかせ、プラカードを設置した後は直射日光を避けて僅かな木陰に退避しました。

参加者はOLDsから一人。
また浦和スタンディングから寅さんと rera さんが応援に来てくれました。
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rera さんは広いツバの帽子にサングラス、そして顔の下半分は白いスカーフですっぽり覆って完全武装で現れました。まるで月光仮面。
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そして強い直射日光などものともせず、さっさとチラシを配ると風のように去って行きました。因みに rera というのはアイヌ語で「風」という意味だそうです。

ということでこの日の成果は署名1、チラシが19部でした。

そのうち私が集めた署名と配布したチラシはすべて、寅さんが私の所まで連れてきたお客たちのおかげです。寅さんの呼び込みがなかったら、びえほの成果は署名もチラシもゼロだったでしょう。


◆2019/05/27 大宮行動(その2)女子中学生(中学2年生)二人連れ プラス お巡りさん二人

最初の1時間近くはまったく何もありませんでした。ということで観察するだけ。「プラカードをチラッとでも見てくれるのは15人に1人ぐらいだな」とか、「寅さん、さすがに今日はキムタクの効用はきかないな」とか。

ところがその後、バラエティに富むお客さんが次々にやってきました。

最初は女子中学生の二人連れ。中学2年生だそう。
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寅さんによれば憲法9条が分からないとのことでした。

またもや、です。というか、正直言ってもう驚きません。
半年前まで、このように中高生と話をする機会ができるようになるまでは、憲法9条を知らない中高生はむしろ例外だと思っていました。
今は違います。日本の大半の中高生は憲法9条が何なのかを知らないのではないか。本当はどこかで世論調査をやってくれるといいんですれどね。

とにかく、大宮でこうした活動をするようになって3年半経ちますが、憲法9条についてまともに答えてくれたのは私の記憶に間違いがなければ、中学生の女の子ただ一人でした。

ということで、まず「あと4年で選挙権だね」とプレッシャーをかけたあと、憲法9条についておさらいしました。

そしてAAコンビが並んで写っているプラカードを指さしながら

「そうした憲法9条を今、変えようとしている人がいます。あれ、誰だか分かる? そう、安倍首相。じゃ、その隣は? 知らないか。麻生さん。副総理。でこの安倍さんたちが今、憲法を変えようとしているんだ」

と、今度は安保関連法と安倍改憲案について説明しました。

その途中で、お巡りさんが二人やってきました。何でも通行人から、許可証もらってやっているのかとのクレームがあったそうです。ふだんもお巡りさんがパトロールしていることがありますが、常にパスです。こうした質問を直接されたのは3年半で今回が二度目。いずれも通行人からの通報でした。

憲法9条について知らない中高生。「あそこで通行妨害している」と交番に駆け込む「市民」。

さて、ではその次のお客様は?


◆2019/05/27 大宮行動(その3)トランプが嫌いなアメリカ人

さて、「時間をくれてありがとう」と中2の二人を送り出してすぐ、寅さんの声が聞こえてきました。

「アギャハハハ。日本語しゃべれるんだ」

そして長身の外国人の若者を連れてきました。
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「えー、この方は日本語をしゃべれるんで、たぶん日本の方だと思いますが、トランプ大統領、好きですか、嫌いですか?」

「嫌いです」と青年。

「どうして嫌いですか? この先生とちょっとお話を」

と言いながら行ってしまいました。

さて青年。「ええ、なんか、私のような人しか好きなんです」

こちらは「???」です。

すると彼は自分の首の辺りを指さしながら、「ほわいと、ほわいと」

なるほど、「トランプは自分のような白人しか好きではない」ということね。

「そして、ちゅうきゅうかんきょうに対していろんな悪いことをしている」

ああ、CO2ね。

「日本に何年いらしてるの?」

「3ヶ月」

「じゃ、もう帰るの?」

「いえ、ここで働いているので」

どうやら英会話学校で英語を教えているようです。

「じゃあ、あと何年かいらっしゃるの?」

「そうですね、まだ決めてない」

さてそろそろ本題を、と署名版から提げているプラカードを指しながら聞いてみました。

「ここに書いてあることはなんだか分かります? 安倍、ね? 九条 九条って分かります?」

分からないということなので英語にスイッチしました。”Article 9 of the Constitution”

この後は英語もどきで憲法9条の内容、そして安倍改憲案、4年前の安保関連法について説明しました。

その途中、日本は地球上どこの地域にも自衛隊を派遣できるようになった、と説明しようとしたけど、「どこの地域も」が出てこない。苦し紛れに “dondequiera” とスペイン語でやったら、きわめてきれいな発音で “dondequiera?” と返してきました。

スペイン語話せるんじゃん。

ということでこの後、英語、スペイン語で、両者相補いながら(要するに英語に詰まったらスペイン語で、スペイン語で詰まったら英語で、と)会話進行。

で、「どういうことやっているの」と聞かれたので、署名とか、駅頭に立つとか、まあ、たいしたことはできないけど、と署名をお願いしたところ、快く引き受けてくれて、なんと住所は漢字で書いてくれました。「橋」の字だけは難しいようだったので、そこだけはひらがなで。

その後は、チラシを渡し、OLDsについて説明しました。すると他にはどんな活動をしているのか、と聞かれました。「活動?」

“Protest”

どうやら街頭での抗議活動について知りたかったようです。うん、こうした所はアメリカと日本では事情が少し違うところでしょうね。自分の意思を表明するために手書きのプラカードを掲げて街頭に、というのが当たり前の文化に日本もなって欲しいものです。

ともかくも、プラカードでもう一度、安倍政権について復習しましょう、と森友・加計、公文書改ざん、虚偽答弁、強仲良しトランプ、沖縄辺野古基地建設強行採決、言論弾圧と見ていきました。

彼、沖縄に多くの米軍基地があることは知っていたようで、辺野古のプラカードを見たときには「え? まだ作るの?」と。

ところがこの辺りで寅さんが乱入してきました。まだ説明途中だと言ったのですが、「この高校生たちが、トランプと9条のことについて語って欲しいと言っている」とのこと。見ると、男子高校生が4人、寅さんの後ろに。

ということで、ここで一息入れましょう。


◆2019/05/27 大宮行動(その4)高校1年生男子4人組

男子高校生4人組。いずれも真っ黒に日焼けしています。
背丈も大きいし、たぶん運動部。
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そこでさっそく、「あと3年で君たちは?」と聞くと、「大学」との答が返ってきました。

「大学? 選挙権だよ。あと3年かそこいらで君ら選挙権だよ。当然、日本の憲法はどんな憲法だか知っているよね。憲法9条知ってる? 憲法9条知らない? 平和主義。知らない? 日本は戦争をしません。日本は軍隊を持ちません。そうした憲法を作ったんだよ。いつ? この前の戦争の時。この前の戦争の時って?」

「第二次世界大戦」とようやく声が出ます。

「あの戦争の反省の上に立って、もう二度と戦争をしませんよ、軍隊を持たないよって憲法に書き込んだの。それが憲法9条。それをこの人が変えようとしているの」とプラカードの安倍氏を指さします。

さらにアベ改憲案について説明しました。「日本の自衛隊がアメリカ軍と一緒に戦争ができるように変えようとしているの。そうした法律を作っちゃったの、4年前に。憲法では戦争しません、軍隊持ちませんと言っているのに。明らかに憲法違反なの。じゃあ、どうするか。憲法変えちゃえ、っていうわけ。今やろうとしているのはそういうこと。今度8月に何があるか知っている? 参議院議員選挙。その選挙で、安倍さんはおそらく、憲法変えましょう、って言うから。ね。注意していて。憲法違反のものを憲法を変えることで認めちゃおうと考えている。そうなったら、あなた方に影響してくるからね。これからあなた方は戦力になるんだから。兵隊になれるんだから。徴兵制とかさ。だからもう少し関心もってもらって。もう自分たちの問題だから」

はじめはニヤニヤしていた4人がだんだんと真剣な「いい顔」になっていきました。

「読んでね、すぐ捨てないでね」と言って4人それぞれにチラシを受け取ってもらいました。

この間、アメリカ人の青年はずっと立ち会ってくれていました。

そこで説明してあげました。「最初に彼(寅さん)がつかまえて、こちらまで連れてくるわけ。じゃないと誰も来てくれない」

別れ際、彼はもう一度、日本での反対運動について聞いてきました。
「うん、一昨日も、国会の周りで抗議集会があって、5,000人ぐらい集まったよ」

「すばらしい。でも僕は参加できない」と残念そうでした。


◆2019/05/27 大宮行動(その5)20代の青年 中学2年生の女の子 年齢不明の男の子

寅さんはあいかわらず「きむらたくやです。にせものです」とやっています。見ていると、そこへ20代とおぼしき青年が。一度は通り過ぎますが、立ち止まり、ふりかえり、そしてくびすを返して寅さんの元へ。信じがたいことですが、「キムタクです」の呼びかけはまだまだ効力を持っていました。

そして寅さんが意気揚々と彼をこちらまで連れてきました。
そして「憲法について18秒で語って下さい」と言い残して行ってしまいました。

なんとなく雰囲気がキアヌ・リーブスを思わせます。
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「なんで立ち止まったんですか」と聞いたら、「キムタクです、偽物です」と言うもんだから」との返事。キムタクは効き目があるんです。

さて、彼との対話にはそれほど目新しいことはありませんでした。
憲法9条については知っている。だが、現在、安倍氏がやろうとしている改憲の中身についてはよく知らない。4年前の安保関連法についても、その存在は知っているが、中身はよく知らない。

こういう人たちはかなり多いのではないでしょうか。

とまあ、そういうことで、定番の説明をすることになりましたが、ここでは省略します。

終了時間まであと15分ほどという時に寅さんが連れてきたのが中学2年生の女の子。
そうとう緊張している様子です。
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「憲法9条って知っています? あ、知らない 今いくつ? 13だったらあと5年だね。なんだか分かります? そう、選挙権」

憲法9条については「まったく知らない、授業でやったこともない」とのことでした。

で、憲法9条の説明を始めたのですが、途中で「忙しいので」と言われてしまいました。

この日最後は年齢不明の男の子。
彼もまた今のアベ改憲についてはほとんど知りませんでした。「じゃあ、ここに座りなよ」と座ってもらってまたまた定番の話をすることになりました。
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はい、今日の総括です。

中高校生は憲法9条が何かを知らない。

それより上の世代は、憲法9条についてなんとなく知っているが、アベ改憲の中身についてはよく知らない。

こうした人たちに、どのような言葉あるいは表現で訴えていくべきなのか、きちんと検討すべきだとあらためて思いました。

私たちが行動を終了するのと入れ違いに、解雇争議中のJALパイロットと客室乗務員の街宣が始まりました。