日本では局地的に豪雨があって大変だったようですね。
カミーノでも突如の大雨と強風に見舞われました。
それも勲章の一つです。
大雨の中、歩道橋に張り紙がしてありました。
前のグループがそのまま越えていったので、大丈夫かな?と思ってついていきましたが、しばらくすると手で❌印をして戻ってきました。
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「人につられず自分の目で見て頭で考えることが大事」という教訓でした。
疲れがドット出ました。

元気に楽しく歩いています。
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たくさんのコメントをありがとうございます。
嬉しく読ませていただいてます。
多くの励ましを糧に頑張っています。
ムツゴローさんのご質問にお答えします。

①《なぜホタテ貝?》
説はいろいろあるようです。
・巡礼者がホタテ貝を食べて記念に持ち帰った。中世の人たちは命がけで巡礼に出かけた。
・聖ヤコブ(サンティアゴ)の亡骸をエルサレムから運んだ小舟にホタテ貝がびっしりと付いていた。
・聖ヤコブが布教中にホタテ貝を杖にぶら下げて歩いていた。
・ホタテ貝には「再生」の意味がある。巡礼するということは、その場所に古い自分を葬り、目的地に着くと新しい自分に生まれ変わることができる。ナドナド。
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②《女性と出会うことは?》
もちろん女性も歩いています。
おじさんは二人組が多いのですが、女性は一人で歩いている人も多いです。
本質的に女性の方が勇気があるのだと思います。
夫婦で歩いてるのもよく見かけます。
マジョルカ島の夫婦と前後しながら楽しく歩いています。
ご主人は75歳、奥さんは60歳。
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フランス国境のイルンからコンポステーラまで約840キロを歩くそうです。
すでに500キロ近くを歩いたことになります。
旦那さんに『今日は何処まで行くのですか?』と聞いたら、『奥さんに聞かないと…』
奥さん主導のご夫婦です。

③《何を考えて歩く?》
しばらく前に巡礼の道を舞台にした2本の映画がありました。
1本はフランス映画の『サンジャックへの道』複雑な問題を持った9人の男女が、歩くことで自分を取り戻していく…。
もう1本はアメリカ映画の『星の旅人たち』
眼科医の一人息子が巡礼の旅に出かけ、不幸にも初日のピレネーで遭難死してしまう。
遺品を取りに出かけた父親が息子の行程表を見つけ、息子のリュックを背負って息子と歩く…。

巡礼の道を歩いている人たちの「思いはそれぞれ」だと思います。
昔、巡礼の道で出会った敬虔なクリスチャンの韓国人のキムさん。
宿泊する街の教会のミサに必ず参加していました。
歩いている東洋人で一番多いのはクリスチャンの多い韓国の人たちです。
そのキムさんが『最近の若者たちは、宗教的に歩くのではなく遊び半分で歩いている』と嘆いていましたが、たとえ遊び半分でも歩こうという意思は素晴らしいことだと思いますが…。
この「北の道」は、王道のフランス人の道に比べると人が少なく、『思索の道』とも呼ばれています。
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ゴールはコンポステーラですが、その先のフィステーラという大西洋が見渡せる岬に行く人もたくさんいます。そこで巡礼で使った杖、靴などを燃やし、それまでの人生にサヨナラをして新しい再生の道にスタートするそうです。

もちろん私たちの場合は、まだ生きていることに感謝しながらの旅ですが、歩いている時は、ただひたすら「早く泊まる所に着いて、美味しいランチを食べ、美味しいカーニャ(生ビール)を飲みたいなあ」、ただそれだけです❗️