報告:びえほさん

本日(2019年4月22日)、OLDs@大宮が大宮駅西口で宣伝活動を行いました。

今日はよく晴れ、気温も高く、初夏のような天気でした。
参加者はOLDsから一名の他、浦和スタンディングから寅さんが応援に来てくれました。
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寅さんはいつも同様、中高生のグループを見つけると、「チョイチョイチョイチョイ」とやっていました。その合間に「キムタクです。偽物です」という万年ギャグも飛ばします。

不思議なんですね。これが受けるのです。呼びかけられた女の子たちは頬を緩め、あるいはケラケラと明るく笑って応えます。男子だったら両手の親指を立てて応答。

でも今日は「チョイチョイチョイ」もいくぶん不発気味だったかな。
何しろスーツ姿のサラリーマンが多かったので。

で、今日の成果ですが署名が3筆、チラシが15部でした。その他に、70代と80代の怒れるシルバー世代お二人と、高1の女子高生二人組、そしてとてもまじめな大学1年生の男子学生と話ができました。

本日のトップバッターは、以前からよく顔を合わした50代の男性。
この1年近く会っていなかったのですが、今日はひさしぶりにエールを交換しました。

二番目は83歳という怒れる男性。
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プラカードをセッティングする間、じっとプラカードを見ています。
関心がおありですか、と聞いた所、堰を切ったように話し始め、ほぼ15分にわたっていろいろ話してくれました。こちらは何とかこの話を記憶にとどめようと必死ですが、聞いたそばからどこかへ消えていきます。男性が去った後、覚えていることを急いで何とかメモしました。しかし野木方式の対話再現はとうてい無理なので、聞いた話をまとめてお伝えします。

・自分は保守である。銀行につとめていた。財界人の知り合いも多い。自分も含め、みんな怒っている。妻は政治に関心ある方ではなかったが、さすがに最近では、「なんで40パーセントも支持者がいるんでしょう、信じられない」と言っている。

・昔は「総理を囲む会」というものがあった。これぞというメンバーを選んで財界から会に送り込んで総理にいろいろ注文をつけていた。政治献金があったから総理大臣は財界人の話を聞かざるをえなかった。財界は影響力があったが、今はこうしたことはない。

・自分の家族は甲府に疎開した。しかし空襲で甲府は全滅した。叔父夫婦、妹が死んだ。東京の家は焼けずにすんだ。こうした戦争経験を持っている者が少なくなっている。

83歳とは思えないしっかりとした話しぶりでした。

三番手は二人の女子高生。銀髪の男子一人を含む5人組だったのですが、遠くから寅さんがちょいちょいちょいとやると、2人の女子高生が走るようにして寅次郎の下へ。その後、寅さんが、「人生は道草、道草こそが人生だ」とかなんとか歌いながら、2人を私の所まで連れてきました。
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学年を聞くと高校1年生だとのこと。「あれ、それじゃあ、あと3年して?」と話を向けると「選挙!」との答。よくできましたと褒めてあげました。「今からいろいろ考えなくっちゃね。おじさんが話すことだけじゃなくて、いろいろな人からいろいろな話しを聞いて、自分の頭で考えてください」というと二人は素直にうなずきます。

プラカードを指して、「あれ、誰だか知ってる?」と聞くと、「安倍首相」と正解。「そう、じゃあもう一人は?」「すが… いや麻生!」「そう、この人たちが今、憲法変えようとしているんだ」

とまあ、こういうところから始めて、「アベ改憲案のワナ」について話しました。じっと視線をはずさずに聞いてくれました。

この後、彼女たちは、ちょっと離れたところで待っていた3人に合流。「憲法」「改定」といった単語が切れ切れに聞こえてきます。どうやら、どんな話しをしたのか二人が報告をしているみたいでした。

四番手は大学一年生。「とてもまじめな学生さんです」と寅さんが連れてきました。いや、本当にそうでした。まだあどけなさを残していて、ちょっと恥ずかしそうに、でもまっすぐな視線でこちらを見上げます。「憲法とは?」から始まって、「安倍9条改憲のワナ」まで説明しました。
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「本当は署名してもらえるとうれしいのだけれど、まずチラシをよく読んでくれる? 毎週月曜日、この時間にここに立っているから、賛成だったらまた来て署名してください」と言って別れました。

五番手は60代の、やはり怒れるシルバー世代。
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昔会社につとめていたけれど、上司とけんかして会社をやめ、自分で学習塾を開いているとのこと。アベ、アベ夫人をはじめとするプラカードの面々一人一人についてお叱りの言葉をぶつけ、その後は、自宅のローンのことなどさまざまな話題に話が広がっていきました。

ということで、なかなか楽しい一日でした。