報告: 事務局より

先週に引き続き、無事に終了しました。
今回は前回より更に増えて、54名の参加でした。
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最初に先週の報告と資料の説明。
「浦スタ」と「リレーカフェ」を両面で紹介している小さなチラシも全員に配布しました。
「浦スタに書いてあるブログも見てください」と宣伝も兼ねて^^

「こんばんはⅡ」の映画は、前作同様、登場する人たちの言葉が胸に迫ってきます。
「学ぶことは生きのびること」
「学校にいくと子どもになれる」
「学んだことで、視野が広がった」
「私の中で、止まっていた時間が動きだした」

カンボジアでポルポト政権のもと、大虐殺があった時代に学校に通えなかった女性は、おそらくまだ50代、現代を共に生きる人です。
上映後は、近くに座っている人と感想などを出し合った後、森康行監督、野川義明さん、須田登美雄さんに前に出てきていただき、全体で共有の時間にしました。
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今回は一人でカメラも回した森監督。
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野川さんは、川口自主夜間中学の先生で「埼玉に夜間中学を作る会」で30数年取り組んでおられます。
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須田さんは、足立四中の夜間学級の先生で「こんばんはⅡ」の制作普及委員長もなさっています。
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それぞれのお話や質問に応えていただきました。

国勢調査で出てくる「義務教育未修了者」の数に入らない”隠れた”人たちの存在。
公立夜間中学と自主夜間中学との連携の必要さ。
民主主義なんて通用しない”行政ファシズム”の実態。
夜間中学を作ればいいってものではないこと、なども話題になりました。

教育って何? 学ぶって何?
課題を持ち帰った人が多かったと思います。

アンケートでいただいた感想の一部をご紹介します。
10年来、日本語支援ボランティアに関わってきました。
夜間中学については未知でしたが、自主運営は日頃の活動に近いものかと思います。
公立の夜間中学は既成の先生方では困難なことも多いのではないでしょうか。
苦労した人々の経験から出てくる言葉には味があり、哲学があると感じた。
学ぶことは生きることであり自分を生かすこと。
学ぶことで自分を生かす可能性が広がりエネルギーが湧いてくる。
この映画を全国の中学校で上映すれば学生にも教師にも刺激になるのではないか。
インタビューで応えている方たちの思いの確かさに感動しました。
「学ぶ」ことの原点を教えていただきました。
日本語支援のボランティアをしています。
時々親の都合などで日本に来た子供たちが来ます。
正直、日本社会で生きていくのは大変な子たちです。
そんな人たちにもどんどん学校、生きる場所を提供したいと感じています。
・全く今まで知らなかったことだったので視野が広がった気がします。
・出てきた方々は現代史の証左、昼の中学で何が起きているか?等々、監督の問題提起は本当に共感します。
・また、つくればよいのではなく中身をみていかなければいけないということ、また会場の質問者の方からでてきた「公立」の管理的な仕組みがそのままくるのではないかという危惧もまさにその通りだと思います。
長いたたかいと、さまざまな苦労の中での夜間中学ということがわかりました。

終了後は9階サポセンのテーブル席で、「交流タイム」
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19名の参加で、テーブルを四角に並べ、またまた話が尽きない感じでした。
夜間中学の卒業生の方のお話も聞けました。

ところで、森康行監督は今、「こんばんはⅡ」の映画のことだけでなく、
大田堯さん(昨年12月に逝去、映画「かすかな光へ」は森監督の作品)のこと、
http://kasuka-hikari.com/
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「ワーカーズ 被災地に起つ」(2018年)の映画のことなど、
http://workers2-movie.roukyou.gr.jp/
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ものすごくお忙しいとのことでした。
取手からいらしてくださり、直接お話をうかがえて、有り難かったです。



2月23日は『9年目の「ふくしま」』
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