報告:スーパーポテ子さん
 
31日さいたま地裁に行ってきました。
カナブンさんの福島レポートには圧倒されてしまいましたが、せっかく話を聞いたのだから地味でもちゃんと報告するべきだと思って書きました。

◆津波地震発生の予見に対する東電の主張への反論
2002年、地震調査研究推進本部が策定した、将来(特に日本海溝寄りのどこでも)津波地震が発生しうるとした「長期評価」について、国は「信頼性がない」と主張しています。
今回はそれに対する反論がありました。

◆原告2世帯の代理人意見陳述
原告の一人は、高齢の母親が過酷な避難生活のためか認知症を発症し5年前に自ら命を絶たれたそうです。
お母さんが残したメモには「……大東亜戦争を終戦をけいけんした私達悪夢が今更思い出され 政府はもちろんぜつ対東電は許せない 日本の国が信じ切って」とあり、別のメモには「ふるさと」の歌詞が何度も書かれていたそうです。

もう一人は原発事故によって家族がバラバラになり、精神的にも経済的にもつらかったこと、特に子どもが避難先の学校への転校、福島県内の別の場所に戻るときにまた転校と、心に傷を負ってしまったことを訴えていました。

◆弁護士さんによる報告会
大阪、神奈川、千葉の原告の方や支援者からの報告、復興庁の「放射線のホント」というパンフレットの話がありました。
PDFで読めます→ こちら
2018-11-02_21h28_25
かわいらしいイラスト、子どもにも読める文章で、
「放射能は怖くないよー!もう福島は安全だよー!」とうたい、
「日本は世界で最も厳しいレベルの食品放射能基準」というウソまで書いてあるのです。
文科省はこれを副読本に使おうとしているとか。
この本の廃刊を求める署名も集めているそうです。

今回の傍聴人は30名弱。
さいたま市の裁判は進行が遅いようで、これからも裁判は続きます。
毎回でなくても、傍聴や報告会に来ていただけると嬉しいです。

また、裁判に関する署名もあるので、ご協力ください。

次回   2019年1月30日(水) 14時
次々回  2019年4月24日(水) 14時