化学物質過敏症の患者さんがだんだん増えています。
一度なると治らないし、酷くなると生きてゆくこと自体が困難になります。
社会で患者さんをサポートし、これ以上患者さんを増やさないように取り組まなければなりませんが、国の対応はまるでやる気がありません。
大量の広告費をつかって宣伝している製品の害をマスコミが大きく取り上げることも、ほとんどありません。
どうぞ「化学物質過敏症」の患者が増えていることを知って、広めてください。

テレメンタリー2018「カナリアたちの叫び」(化学物質過敏症)がこの問題を取り上げています。
 

番組を見る時間のない方は、一部ですが、こちらにまとめました。
日本では6万7000種の化学物質が使われています。
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許容量を超えて摂取すると化学物質過敏症を発症し、ごく微量でも症状が出ます。
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日本では人口の7.5%、およそ950万人が発症していると言われています。

化学物質過敏症の専門外来がある国立病院寄稿盛岡病院の水城まさみ医師のお話。
もともと過敏な人ではないのに、ある日突然発症してしまう人もいる。
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匂いが原因で体調を崩す人が増えている。
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日本消費者連盟には香害の相談が相次ぎ、2017年実態を把握しようと調査。
身の回りで使われている製品の香料に反応する人が多い。
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消費者が周りの人に対して気を遣うようになり
よい香りへの需要が増えて、昔に比べて香りが満ち満ちた社会になって
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科学的な香りが増えてきて「良い匂い」で健康を害する人が増えている。

発症している小さなお子さんのお母さんの言葉。
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いい匂いがいやなんですって言えない。
なんか失礼だし、どういう風に言っていいかわからない。
みんなそれが当たり前だし、誰もわかってくれないというか。
気づいてる人がいないから、わかってもらえなくて、それが辛いとか。

倶知安町にある人気のお菓子やさん のご主人は四年前に化学物質過敏症を発症しました。
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最初はパートさんのきつい柔軟剤で具合が悪くなることに、なかなか気が付きませんでした。
病気がわかってからは人のいない早朝から働いたり、みんなの制服を店で洗ったり、家と店の間にドアをつけたりしましたが、対応できないと10人のうち4人の従業員がやめていったそうです。
今も仕事をしていても外部の匂いが入ってくると具合が悪くなってしまいます。

化学物質過敏症の方への対応について香料の業界の見解は
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「無理」
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それに対して埼玉大学の長谷川登志夫准教授は「蓄積されるので避けた方がよい」
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外出できず、食べ物に気を付けて家の中でずっと過ごす小学生。
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化学物質過敏症のこどもは高学年になるほど増えている傾向
(新潟県立看護大学が上越市で調査)
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中学生で発症した女の子。
進学校だったけど進学の道は閉ざされました。
家にいても、どこからともなく流れてきた香りで息が出来なくなってしまいます。
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2018年5月、日本消費者連盟は国に対策を取るよう求め院内集会が開かれました。
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患者
「お願いです。香料による健康被害の調査をちゃんとしてください」
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日本消費者連盟
「厚労省、文科省、消費者庁、経済産業省、
 それぞれではなくて、私たちにとっては『国』なんですね。
 国としてちゃんとやっていただきたい」
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厚生労働省
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(いまのところはやるふりだけして)←管理人の心の声
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消費者庁
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患者「科学的原因がわからないというのは調べたんですか?」
消費者庁「当方では調べてないです」

経済産業省
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(それはうちのやることじゃないしぃ)←管理人の声
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文部科学省
「(香害について)各都道府県に通知して、ということだが」
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「通知はだせません」
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(でも一応周知の必要はあると言っとこ)←管理人の心の声
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倶知安町のお菓子やさんは、ご主人の働ける環境を作ろうとし
同じ病気の人の募集をしたところ全国から60件以上の問い合わせがあり
苦しむ人たちのことを伝えようとサイトを立ち上げました。

カナリアップ https://support-canaria.com/ 
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カナリアとは?
カナリアとは多くの人は何も感じないような香害によってその場にいられないほど体調を崩す人たちのこと。炭鉱のカナリアになぞらえてそう呼びます。

お菓子やさんのご主人
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自分はもうこれ以上良くはならないので、そういう匂いと物質をさけるしかないですよね。
あと世の中に、こういう化学物質過敏症のことを知ってもらって、いつ自分がなるかもしれないとわかってもらえれば。