鴻巣のショッピングモールで「自衛隊と警察ふれあいフェスタ2018」という企画がありました。
自衛隊は<子どもに制服を着せて写真を撮ろう>というものです。
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市民や共産党からの中止要請の声がでて中止されました。

「商業施設にそぐわぬ」 鴻巣の自衛隊イベント中止:東京新聞:(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201808/CK2018082102000159.html

 同施設や自衛隊埼玉地方協力本部によると、イベントは「夏休み特別企画!自衛隊と警察ふれあいフェスタ」。自衛隊や県警の合同採用説明会や軽装甲機動車の展示、子ども用迷彩服の試着体験などを予定していた。

 イベントは採用説明会の場所を探していた自衛隊が施設に申し入れ、今年初めて行われる予定だった。企画を知った共産党市議や市民らが、中止を求める要請文を十五日に施設に提出。施設側と自衛隊が協議し、同日中に中止を決めたという。

 要請文を出した共産党の竹田悦子鴻巣市議は本紙の取材に「安保法制で自衛隊の役割が大きく変わる中、多くの人が集まる場所で自衛隊を身近に見せるのはいかがなものかと考えた」と説明。施設の担当者は「災害時に活躍している自衛隊の姿を見ていただきたいという思いだったが、残念ながら今回は中止に決まった」としている。 

軍事産業が国の基幹産業であるアメリカではもっと頻繁に軍のPRが行われています。
子どもに迷彩服を着せる意味とはなんでしょう。

ひとみんさんからの報告
去年、ワシントンD.C.にあるスミソニアン航空宇宙博物館に行ってきたのですが、
入場料は無料で、お子さん連れのファミリーが沢山来場しています。
歴史的航空機などが展示されていますが(いわゆる戦争の歴史でもありますね)キッズコーナーでは、操縦の体験ができたり、軍事機器や武器を身近に感じられるように工夫されているのではと感じました。

また、最近のニュースでは
ミリタリーディズニーランド

という、高額で子どもがスナイパー訓練をする場所まで登場しました。

迷彩服を着せるくらい、大したことないのでは?
ではないのです。
そこから、銃をかまえるマネ、戦車に乗る
カッコいい!と思わせることにより、僕も軍人になりない!と思うようになるでしょう。

武器や戦争への抵抗感を無くしていくことが周到に行われていると私は思うのです。


先日、イエメンのバス爆破で22人の子ども達が犠牲になりました。

武器は人を殺します。

迷彩服を着て銃を構えたその先に
何があるのかを想像して、
日本でもひたひたと押し寄せていること。
平和な社会を次の世代に手渡すために私たちは何をすれば良いか。
自分の頭でしっかりと考えて、行動していきたいものです。

鴻巣市では10月13日の花火大会でも自衛隊の航空ショーが予定されています。
自衛隊機(T-4)航空ショー開催決定!! | こうのす花火大会 
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それに対して市民から中止の要請文が出ています。

「市民ファーストの花火大会を望む親と市民の会」から
「こうのす花火大会実行委員会」への要請文

毎年花火大会を楽しみにさせております。
ありがとうございます。
また、大きなイベントを毎年続けられることは大変な労力が必要であろうとお察しいたします。

私たちは、こうのす花火大会を楽しんでいる、小さな子どもを持つ親と、消費者です。
今年の花火大会は心から楽しめないと思われる内容の記事を、鴻巣市商工会議所の公式サイトで読みました。自衛隊の戦闘機(練習機)が航空ショーをするという記事です。昨年も企画はあったものの天候不順で中止になったことも知りました。市民の誰に尋ねても、そんなことは知りませんでした。自衛隊航空ショーは集客効果を期待しているとのことですが、ポスターでもチラシでも、そのようなことはうたわず公式サイトだけで告知してショーを行おうとしていることに矛盾を感じます。

何も知らされずに戦闘機が飛んできたら、おびえる子どももいるでしょう。子を持つ親としては、単純に子どもと「かっこいいね」と喜べません。「あれは何?」と子どもに聞かれたら、正直に「あれは戦争に使う飛行機だよ」と説明します。戦闘機の旋回は「相手の攻撃を上手にさけて正確に攻撃するための旋回」です。そんな説明を子どもにしたあとで花火を楽しむ気持ちにはなれません。
戦争体験をした方は、戦闘機を見たら嫌な思いになると言います。戦争を思い出した後で、花火大会を楽しむ気持ちにはなれません。
もしも事故があったら? 部品が落下してきたら? と、飛行の安全について心配する声もあります。

自衛隊の災害地支援の尽力には頭が下がる思いです。
それでも、災害地支援と戦闘機の旋回は関係ありません。

以上の点から、花火大会当日の航空ショーの中止を要望いたします。
こうのす花火大会のスタートは、市民のための花火大会だったとうかがっています。ですが、今は市民が会場に入れない、そのため協賛金をはらうことをやめてしまったという商店の方もいると聞きます。花火大会が市民から離れてしまったように思えます。私たち「市民ファーストの花火大会を望む親と市民の会」は、商工会青年部の方々と市民が一緒に花火大会の赤字補填を含めた運営方法を考えていくことを望みます。

日常生活に入り込んでくる軍への共感をよぶイベントを見過ごさないようにしましょう。