報告:ケンちゃん

みちのく潮風トレイルは、青森県の八戸から福島県の相馬まで続く全長700キロの道です。
八戸から岩手県の久慈→宮古→釜石→大船渡→宮城県の気仙沼→女川→石巻→松島→塩釜→仙台→名取 そして福島県相馬の松川浦まで、津波で壊滅的な被害を被った地域を縦断しています。

7年前(大震災の年)にスペイン巡礼の道800キロを歩いた時、「それに匹敵する日本の道を歩きたいなあ!」と思いました。
四国のお遍路さんも考えましたが、そんな時にこの「みちのく潮風トレイル」(環境省)を見つけました。

3年前に相馬市の松川浦環境公園から新地町まで約20キロを歩きました。
相馬市も大震災で壊滅的な被害を受けましたが、地元の方にその後の復興の様子などいろいろ伺うことができました。

その当時は、道はほとんど整備されておらず、青森から相馬までの全区間で地図も6枚だけでした。
現在はかなり整備が進んで、地図も23区間が出来上がりました。

道の途中で良い言葉を見つけました。
「道を歩けば暮らしと文化と歴史が見えてくる」 。
確かにこれは道歩きの楽しさを表している言葉だと思います。
でも私はこれに一番大事な言葉を付け加えたいと思います。
道を歩けば暮らしと文化と歴史が見えてくる。そして、他人(ひと)の温もりが感じられる。
これが道歩きの極意だと思います。

大震災で被災した場所の今を自分の目で確かめ、現地の人の話をたくさん聞いて、美味しい海の幸をいっぱい食べたいと思います。

今回は、八戸から岩手県の久慈市までの約70キロを歩く予定です。

その後は久慈から宮古・釜石・気仙沼・女川・仙台そして相馬へと風まかせです。
※何処かの区間を御一緒しませんか?
(三陸鉄道がほぼ平行に走っているので心強いですよ✌️)

これが自分にとって人生最後のイベントになるかな(?)と思います。
生きているうちに相馬までたどり着けるかもわかりませんが、新たな出会いがあることを楽しみに、頑張らず楽しく歩きます❗️

【1日目ー八戸・蕪島から大蛇駅まで。20・8キロ】
・八戸からJR八戸線に乗って鮫駅に行きました。
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・鮫駅から蕪島まで歩きました。
 蕪島は2月下旬から8月上旬にかけて3~4万羽のウミネコが飛び交います。
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・蕪島が「みちのく潮風トレイル」の北端でスタート(ゴール)地点です。
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 力強く一歩を踏み出しました。少し相馬に近づきました。
 大震災の時は、八戸でも、今修復中の神社の下まで津波が押し寄せ、
 多くの家屋が流されたそうです。
 途中に津波の遺構が残っていました。
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・「みちのく潮風トレイル」には標識が立っていて、大体迷わずに歩けました。
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・八戸は、さすが北国。紫陽花が今を盛りと咲いています。
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そして、スカシユリもきれいでした。
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・深久保漁港でウニの殻むきを見学させてもらいました。
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・昼食は一押しが「生ウニ定食」でしたが、
 ウニよりイカの方が好きなので、「イカ刺し定食」を食べました。
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もちろん、ウニの小鉢も付いていて美味しかった❗️

砂浜、松原、奇岩などなど
20キロの間、本当に海を堪能しました。
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浦和の酷暑から逃げ出して八戸にやってきましたが、昼の時点で26度。
確かに紫陽花が見頃なのもわかりますね。
天気が良くて爽やかなのは、もちろん私の普段の行いのよさに一番帰するところですが…
続く。