報告:山のぼるさん(道徳教育を考える会)

4月から3ケ月かけて取り組んできた中学道徳教科書選定の要望署名は、7月15日時点で5415筆。
連休明けの7月17日(火)、10時からさいたま市教委に提出し、申し入れ行動を行いました。
この数が、大きな力となり、私たちの背中を押してくれました。
また、対応した、教育委員会職員の方にも説得力を持ったことが、ひしひしと感じられました。
皆さんのご奮闘に改めて感謝し報告いたします。
 
*9:30
 申し入れ行動に参加される、約30名の皆さんが、市庁舎前に集合。
横断幕と立て看板で宣伝しながら、打ち合わせをしました。
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財政が乏しいため、以前に使ったものを何とか切り貼りして作り直したコストゼロの横断幕です。
まずまずですよね。
  
実は、7月初旬、私達は市教委に、次の3点の要請をしていました。
①署名提出の折には、教育長ないし責任ある立場の方に立ち会って頂くこと
②懇談の時間を設定して頂くこと  
③懇談の会場を設定して頂くこと
 
これに対して、9日の月曜日に返答がありました。
「3点については、一切お受けできません。」
「通常の要望書と同じように、教育委員会窓口のカウンターで、担当職員が受け取る」とのことでした。
 
全く、異常としか言いようがありません。
5000を超える署名が集まっているのに、なぜ、その声に耳を傾けようとしないのか!
しかし、私達は、職員の皆さんが仕事をされていて迷惑になるかもしれないが、「申し入れ行動」をしようと決めました。
職員の方に迷惑がかかるのも、会場を設定しないという判断をした市教委に責任があるからです。
 
*10:00~10:15
 30人で教育委員会指導1課に押し寄せました。
「指導1課」は、小中学校の現場を支援する部署ですから、本来、こうした事に対応するのは教育委員会総務課である筈。
でも何故か、私達に対応したのは「指導1課」の職員3名です。
これも、何ともおかしな事です。
それでも私達は指導1課の職員と交渉し、別の会場に移して、申し入れを行うことになりました。
ここでも、署名の数が大きな力になったと思います。
(30人が教育委員会窓口の前に並ぶだけでも、相当な迫力でした。)
 
*10:20~11:10 
別室で、申し入れ行動が始まりました。
「より良い教科書を求めるさいたま市民の会」代表の藤田昌士先生から署名の趣旨を説明して頂き、要請文を読み上げた上で署名を提出。
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その後、参加者から発言が相次ぎました。
 
発言は大体次のような内容だったと記憶しています。 
・昨年の小学校道徳教科書の採択の際には、学校からの推薦や選定委員会の推薦意見が無視された。
会議録を何度読んでも、採択理由さえ話し合われていない。こんな教育委員会はあってはならない。
 
・私達の申し入れに、なぜ、教育長が出席できないのか?これだけの署名が集まっているのだから、教育長は市民の声をしっかり聞くべきではないのか!
 
・子ども達の心が、特定の「徳目」に誘導されてしまうような教科書は採択しないで欲しい。
 
最後に教育委員会指導1課の職員は「教育長と各教育委員に、今日の申し入れがあったことはしっかりお伝えします」と応えてくれました。
教育委員会に要望書を提出すると、「教育長には渡しますが、各教育委員に回るかどうかは教育長の判断です。」という回答が通常です。
ここでも、署名の数が大きな力になっていることを感じました。
 
さて、中学校道徳教科書が採択される「臨時教育委員会」は、どうやら8月2日10時に開かれるようです。
あと、2週間です。
 
8社のうち、22項目の徳目を挙げて、生徒に3段階~5段階で自己評価させる「日本教科書」「廣済堂あかつき」「教育出版」は採択すべきでないと考えています。
中でも、最悪が「日本教科書」。
「日本教科書」については、先日の記事をご覧ください。→ こちら
 
是非、皆さんの「日本教科書を採択しないで欲しい」「生徒に自己評価させるような教科書を採択しないで欲しい」という声を要望書にして、市教委に提出して欲しいと思います。
そして、8月2日には、一人でも多くの方に教育委員会を傍聴して頂きたいと思います。
 
5415筆の署名を力にして、更に大きな声を挙げていきましょう。