報告:森まりもさん
寺脇研さん×前川喜平さん×望月衣塑子さんのトークという貴重な機会に参加してきました。
(12月26日19~20時半、角川本社ビル内にて)
寺脇研さん×前川喜平さん×望月衣塑子さんのトークという貴重な機会に参加してきました。
(12月26日19~20時半、角川本社ビル内にて)
https://peatix.com/event/329992
*今、歴史の分かれ道にいる。
*空気をよめない、よまないことも必要。今「空気」が危険になっている。
*前川さんはご自分のことを「鈍感だから」と。
メディアは怖くなかった、むしろ公安警察が怖かった。
メディアは怖くなかった、むしろ公安警察が怖かった。
*記者クラブでの会見のときは、弁護士の勧めもあって防刃シャツを着ていた。
空調の調子も悪く汗が出た。
(報道では、汗をふく姿がアップになってましたよね。)
空調の調子も悪く汗が出た。
(報道では、汗をふく姿がアップになってましたよね。)
*なぜ話したのか?
開放感から。オリから出たら、フツフツとやっぱりおかしいと。自然な流れ。
開放感から。オリから出たら、フツフツとやっぱりおかしいと。自然な流れ。
本当に勇気があるのは、現職のまま内部文書を出した人たち
*今、現職の事務次官として国会答弁をしなければいかなかったとしたら…
「立場」として求められている答弁をしつつ、
裏で望月記者に「ここはこうおかしいから、追及して」と情報を流す。
先日の国会での証人発言は今まででいちばん楽だった。
本当のことを自分の言葉で言えばよかったから。
裏で望月記者に「ここはこうおかしいから、追及して」と情報を流す。
先日の国会での証人発言は今まででいちばん楽だった。
本当のことを自分の言葉で言えばよかったから。
以下主に後半から
<道徳の教科化>
前川:「権力に従順な国民をつくる」ことを目指そうとしている危うさ。「個」より「集団」を大事にする思想。教科書・・・教育出版の名をあげて、非常に問題あると指導要領解説には、文科省の本音が出ている道徳で目指すべきものは、憲法で認められている範囲、つまり、自由、平等、平和など人権、主権者教育、平和教育を主にすべき。自由についてはきちんと書いてと担当者に言っていたが、「ある王様のはなし」(?)にはがっかり。教師がどれだけ自由なマインドをもつか、「国を愛する」というテーマのときは、まず、国って何?、愛するって何?と問うこと。大空小学校の例・・・スーツケースでなくて大きなふろしきで子どもを包む。大阪でこういう公立小ができたのは、戦中のトモエ学園と同じくらい奇跡!「では、ふだんはどうしていますか?」”考え議論する道徳”(アクティブラーニング)を目指すべき、正解のない問題を考えることが大事。教科書を教えるのでなく、教科書で教える。どんな授業をしているかチェックすることも大事。
<質問>
「どうしたら当たり前を問えるようになるか?」
「どうしたら当たり前を問えるようになるか?」
「これからやりたいこと、リスペクト・尊敬する人物は?」
望月:自分を動かした大元にあるのは、それはおかしいでしょ、という息苦しさ、怒り。ウーマンラッシュアワーの村本さんのように、タブー視されていることへ挑戦する人が出てくることが大事。「善人の沈黙はいちばんの悪」(キング牧師の言葉)母を亡くした。3月19日、菅野さん宅で取材をしていた頃、母のすい臓がんが見つかり、4月19日に亡くなった。今も母がずっと一緒にいてくれている感覚。「いちばん弱くて苦しんでいる立場の人のために何ができるか考えなさい」と言っていた母に、影響を受けている。
前川:先日「自分はネトウヨです」という学業優秀な若者と会った。そのとき「自分で自分をネトウヨと決めつける必要はない」と言った。個としての自律性をもつことが大事。それこそが公教育が目指すもの。集団の中の一人としてでないとidentityをもてないのでなく、自分は自分だといえること、自ら考えることが大事。大きなものに同化することで安心するのは人の常。でも、長いものに巻かれたふりをしながら巻かれないこと。これからは…、なりゆきまかせですかね~。今は自由を謳歌している。おかげ様でいろんなところから声がかかる。でも、憲法改正は阻みたい!理想の人…?お釈迦さまかな。お坊さんだと道元禅師。「眼横鼻直(がんのうびちょく)」というおしえ。何かの修行に出た後、会得したことを問われて答えた言葉。人の眼は横に、鼻は縦についている、という当たり前のことを、忘れないようにと。石橋湛山(ジャーナリスト、政治家、教育家)も好き。エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』はよく読んだ。チェ・ゲバラのことは何回も「かっこいいですよね~」と。「私は出腹です」とニコッ!
寺脇:若い人を支えていきたい。今は、前川さんのマネージャーのようになっているが、と笑いながら。私は文科省にいたかったのに辞めさせられた。今でもネット上で随分たたかれている。でも、それしかないと思っていないから耐えられる。文科省しかないと思わない。
寺脇さんは、これまで若い人たちにも前川さんのことを、「会ってくれればわかる」とたくさん紹介してきたそうです。
「人は佇まいが大事」とも。
三人とも権力を笠に着ないまっとうさがあり、清々しいトークでした。
コメント
コメント一覧 (3)
すばらしいレポートです。
会場注意で録画をとることはお控えください(それだけここだけのお話もあるということです)と事前に会場注意がありました。80人くらいで独占するにはもったいない!と思いましたが、このレポートはかなり大事なポイントを伝えてくれています。
みなさん、浦スタのブログをカクサンに使いましょう!
今日子さんと私はサイン会に並んで、寺脇さんにお礼を申し上げることができました。
さらに、喫茶店を見つけて入り込み、トーク2次会は10時半ころまで。それだけ興奮が大きかったということです。
この日のトークと同じ形で、年明けの一月、都内のもっと大きな会場で計画されているようです。
主催のちくま書房(と角川書店)『これからの日本、これからの教育』担当者が教えてくれました。
レポートありがとうございました。
望月さんが現役のジャーナリストとして戦っていることが
私は凄いと感じます。
「それはおかしいでしょ」という息苦しさ、怒りをエネルギーに。
大相撲ばっかりやっていて
「もう見ないぞ~」と電話しようと思っていた
テレ朝のモーニングショー。
ウーマンラッシュアワーのそもそも総研でした。
宇賀ちゃんのコメント
「日本だと家族や友だちでも
日常で選挙の話しとか原発の話しをしちゃいけないみたいな空気感がある
これを変えて行かなくちゃ変わらない。
影響力のある人が発信するのはいいことです」